2025年10月23日（木）より、銀座ギャラリー限定パフューム『Dama de Noche』を国内全ギャラリーにて販売いたします。
2021年に銀座ギャラリーで発売された『Dama de Noche』は、夜に最も強く香りを放つ花「夜香木（Cestrum nocturnum）」に着想を得て生まれた香りです。
“Lady of the Night（夜の貴婦人）”という名が示す通り、神秘的で引き寄せられるような魅力をまとう存在を象徴しています。

本作は、ジュリアン・ベデル自身が銀座で過ごした時間から生まれました。
日中は都市に溶け込むように過ごす女性。
しかし夜が訪れると、夜香木の花が開くように自信と存在感を取り戻し、内に秘めた魅力を静かに放つことで、人々の心を確かに惹きつけます。
その変化は、夜の街が隠された香りを解き放つ瞬間にも重なります。

夜咲きの花々が最も華やかに香る瞬間を捉えた、豊かで夜の気配を帯びたフローラルノート。
インスピレーションの源でもあり、この作品の主役である「ダマ デ ノーチェ」は、甘くクリーミーで、陶酔感のある香りです。夕暮れとともに細長い花を開き、受粉者を誘う花々と、夜の息づきを想起させます。
その中に、ジャスミン・クレスポの蜂蜜のような明るい甘さ、イランイランの繊細なスパイス感と果実感が溶け合います。
光と深みを併せ持つ構成の中で、グリーンとフローラルのニュアンスに甘さが織り込まれ、最後に穏やかでバルサミックな余韻が残ります。
『Dama de Noche』は、その名の花と同じく、目に見えるものだけでなく、感じとれるもの、そして形のないものまでも内包した、夜の移ろいそのものを映し出す作品です。